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肩鎖関節の脱臼
肩を強く折ったときに、肩甲骨と鎖骨をつないでいる勒帯を傷めるケガ。肩甲骨と鎖骨が同時に下へ強く押されると、鎖骨だけが肋骨にじゃまされてストップする。そこで、4か所でつながっている勒帯かつぎつぎと切れて、鎖骨がはずれてしまう。
 
程度によって1〜3度に分かれ、靭帯に異常のない捻挫が1度、肩峰にある肩鎖靭帯だけ切れたケースが2度、残りの勒帯も切れてしまったケースが3度となる。鎖骨の骨折とは、痛みの度合いや場所で区別される。
 

■症状◎痛いが、肩は少し動かせる
ケガのきっかけや肩の痛さは、肩関節脱臼とよく似ている(鎖骨骨折は鎖骨そのものが痛い)。
肩関節脱臼との違いは、痛くても肩の関節を少しぐらいは自分で動かせる点。また、肩鎖関節(鎖骨のいちばん肩に近い部分)に圧痛があり、はれてくるのも特徴だ。
 
靭帯が切れた2度になると、鎖骨の肩側の端が少し浮き上がり、3度ではそれが大きくなる。指で押すと浮き沈みするのでピアノキーサインといい、肩鎖関節脱臼を見極める一つのポイントである。


■処置と治療◎三角巾で固定し冷やす
関節を冷やし、腕を三角布でつって固定、鎖骨が浮き上がっているときはテープで押さえる。この3つを応急処置としてすぐにやること。医師の診断で1度の捻挫ですんだときは1〜2週間の固定、2度のときは2か月ぐらいの固定で治る(肩関節脱臼と同じように復帰をあせると再発しやすい)。重傷の3度になると、手術をするケースが多い。


■スポーツへの復帰
冷却と固定で回復し、痛みが取れればスポーツ復帰への問題は何もない。問題はケガをしたときにちゃんと診断を受けずに治ってしまった場合で、肩の運動制限が残ることもある。